den6blog’s diary

僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

駄菓子屋放浪記 7

駄菓子屋放浪記 7 ● お腹がいっぱいになったり、おいしいと感じられなくなった時、子どもが食べ物をおもちゃにして弄び始めることがある。食べ物が単なる物質にしか見えなくなるのだ。家庭では親に叱られるのでこらえていた食べ物をおもちゃにしたいという衝…

駄菓子屋放浪記 6

駄菓子屋放浪記 ● 昔のおとなたちは「食べ物をおもちゃにするんじゃない!」とよく子どもを叱ったが、駄菓子屋にはおとなによっておもちゃにさせられたお菓子が売られており、金のためなら何でもおもちゃにするのがおとなである。リング状になっていて口に咥…

駄菓子屋放浪記 5

駄菓子屋放浪記 5 ● 子どもにとってニッキとは、猫におけるマタタビのようなものだったと思う。そうでなかったらニッキに対する執拗な執着の思い出がまるで依存後遺症のように鮮烈に残っているはずがない。 ニッキの香りがして色がついた甘い液体をニッキ水…

駄菓子屋放浪記 4

駄菓子屋放浪記 4 ● わが親の世代で漫画を読んだり、漫画本の購入に理解のある母親を身近で知らない。小学生時代に週刊少年漫画雑誌を読んでいた同級生は、お兄さんかお父さんが漫画好きの友だちだけだった。週刊少年漫画は、子どもの小遣いで買える値段では…

救急車と家族会議

救急車と家族会議 ● 特養ホーム入所中の義母に付き添ってさいたま市の総合病院に行ったら、救急車を呼んで父親を担ぎ込んだ娘とその母親がいた。義母の診察まであまりに待たされるので、待ちくたびれてソファで眠りこけてしまった妻の横で、救急隊員の事情聴…

駄菓子屋放浪記 3

駄菓子屋放浪記 3 ● 東京の北区王子で過ごした小学生時代、放課後の路地裏遊びで「三角ベースやろうぜ」という話になると必ずひとりくらいポケットに蝋石を持っている奴がいた。蝋石は 5 円出せば駄菓子屋で買えたし道端にもよく落ちていた。 蝋石の話をする…

駄菓子屋放浪記 2

駄菓子屋放浪記 2 ● 小学生時代を過ごした北区王子も駄菓子屋の多い町だった。どう見ても一般住宅にしか見えない店で、土間や座敷に子ども相手の商品を並べて、おばあさんが店番している店があり、小学生は口コミでそういう店を知っていた。流行りの言葉で言…

駄菓子屋放浪記 1

駄菓子屋放浪記 1 ● ブルーノ・タウトが訪れた冬の横手、たくさんのかまくらを覗いて歩いたら、その一つひとつに子どもが入っていることに驚いていたが、昭和の時代、民家の土間を使って店開きした駄菓子屋には、がたぴし引き戸を開けると一軒一軒におばあさ…

弁当の構造と発想

弁当の構造と発想 ● 文章を書く時にまず全体の構造を思い描き、そのタイトルのみを列挙した柱を立て、仕切りを作って箱をつくり、そこにご飯やおかずを詰めるように文字を書くことで弁当作りをする作文用ソフトウェアをアウトライナーという。 アウトライナ…

満州と警官

満州と警官 ● 昭和五年生まれの父は、母親のように慕っていた姉が忘れられず、ひとり仙台を出て下関まで行き、釜山行き連絡船に乗って満州へ渡ったという。姉の元に着いたら「日本からひとりで来た子どもがいる」と評判になったらしい。奉天、長春、ハルピン…

Week Agenda

Week Agenda● iOS 用予定表アプリ Week Agenda のインターフェイスが素晴らしくて感動している。見開き一週間で予定一覧を表示する単機能アプリで、中央には製本された手帳のようなノドがシャドーで表現してある。本物に似せた仮想現実的デザインがくどくな…

時間よ動け

時間よ動け ● 人それぞれが感じる意味の重要さに違いのある体験の連なりが時間というものの本質であって、あらかじめ全ての人にとって均質に用意された体験の連なりが時間であるというわけではない。時間とはあてがいぶちのように思えても、実は一人ひとりに…

メモの中の世界

メモの中の世界 ● 外出時はなるべく手書きでメモをとるようにしている。いま自分が見聞きしているものを走り書きで記録することは、テレビの生番組に自分も参加することに似ている。 生放送に遅れをとらないよう速記者のようにすばやくメモすることは、頭の…