den6blog’s diary

僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか

2020-01-01から1年間の記事一覧

【ゆく年くる年 5】

【ゆく年くる年 5】 編集委員をしている戸田書店発行『季刊清水』の読者だという清水の方から封書が届き、貴重な資料をいただいた。 開封する前に「あっ!!」と驚いたのは、封筒に貼られているお年玉付き年賀切手が十二枚でぐるりと十二支ひと回りになって…

【ゆく年くる年 4】

【ゆく年くる年 4】 東京・清水間で電話を使った遠隔操作をされたことがある。携帯電話が普及し始めたばかりの頃で、まだカメラを使ったリモートワークのようなことはできず、記憶を映像として思い浮かべている人から言葉によって指示を受けたのだ。 母親が…

【ゆく年くる年 3】

【ゆく年くる年 3】 戦後世代としては人生で初めて迎える非日常的な年末年始である。そんなわけで、今年もちゃんとあるに決まっている六義園正門前の門松が、今年もちゃんとあるのを確認して安心した。 それでも今年の門松がひとまわり小さいように見えてし…

【ゆく年くる年 2】

【ゆく年くる年 2】 片づけにはいくつか意味があり、育てた娘を嫁がせのちをまかせること、邪魔者を始末してなかったことにすること、散らかる過程を逆に辿って元の場所に戻すことも、みな片づけると言い、時間内に仕事を終えることもまたそう言う。よくよ…

【ゆく年くる年】

【ゆく年くる年】 年賀葉書用の 63 円切手を 100 枚買った連れ合いが「100 枚も買っていただいたのでお礼です」と言われて『郵便局長の見つけた日本の風景カレンダー』というものをもらってきた。「こんなもの、いります?」と聞かれ「いりません」とも言え…

【ソラソドソラソ】

【ソラソドソラソ】 ♪ ソラソドソラソのメロディでで歌われるのはアマリリス。 去年は見つけられずに断念したヒヤシンスの球根三色寄せ植えを、今年はしもふり銀座商店街の花屋でみつけたので買ってきた。600 円だった。 ちゃんと写真と同じ並びで咲くように…

【明け方の読書メモ…6】

2020年12月26日 【明け方の読書メモ…6】 永井均が「信じ込む系のものは何も信じ込まないに限る」という話しをされていて、彼の著作『ルサンチマンの哲学』冒頭にある三人の少女と銀貨の話を思い出し、なぜか急に読んだことのない倉田百三『出家とその弟子』…

【明け方の読書メモ…5】

2020年12月26日 【明け方の読書メモ…5】 「すべての歴史は現代史である」(イタリアの哲学者・歴史学者 ベネデット・クローチェ)。歴史というのはその時を生きている人たちが、その時その時の都合に応じてつくっているものだということ。 Uber Eats(ウーバ…

【明け方の読書メモ…4】

2020年12月25日 【明け方の読書メモ…4】 「自分」とは自己の分限(ぶんげん)のことで、分限とは可能の限度を言う。「自己の分限である自分」とは英語をたどればわかりやすく「self limited」な「self-limiting」なのだろう。「私」とは「禾」(食べもの)を…

【明け方の読書メモ…3】

2020年12月24日 【明け方の読書メモ…3】 「どうしてこんなことをやり続けなくてはいけないのだろう」と思いながらやり続けることが、「どうしてそんなことをやり続けなくてはいけないのか」という問いの答えになっているのが人生である。 というか、どうして…

【明け方の読書メモ…2】

2020年12月24日 【明け方の読書メモ…2】 ヒトはホモ属だがバラ族ではないと言ったのは呉智英さんだが、ヒトは言語類に属する生物で homo loquens(ホモ・ロクエンス)といい、言語を使うホモ属の言人(げんじん)である。 「物言わぬは腹ふくるるわざなり」…

【明け方の読書メモ…1】

2020年12月24日 【明け方の読書メモ…1】 信仰は、人間が自分で選ぶのではなく、自分という人間に選ばされる、そういう仕組みとしてあるのだろう。船が大海に漂い出ないよう海底に降ろす錨(アンカー)であり、船である人間がみずからすすんで繋留されるのだ…

【サンタの性別】

2020年12月22日 【サンタの性別】 今年最期の読書会が終った。12 月の読書会はクリスマス近くになるので、終了後の飲み会では大きなピザを取り、毎年若い女性がサンタの格好で配達に来る。「可愛い!」と言うとサンタの配達員はうれしそうにしている。 今年…

【勧請と遥拝】

2020年12月21日 【勧請と遥拝】 四半世紀のうちにビルが建て込み、仕事場から見える山並みの眺望も絶滅に近い。今では富士山の先っぽがほんのちょっと西に見え、ビルの向こうに目を凝らすと、かすかに奥多摩の山々が見えるだけになった。 そのうちのひとつが…

【スケスケコンパス】

2020年12月20日 【スケスケコンパス】 年上の友人たちがどんどん暇になっているらしい。日本の男は歳をとって暇になるとなぜ蕎麦打ちを始めるのだろうと、面白おかしく書いたり笑ったりしていた彼らが、自分もその年齢に達したら、いったい何を始めるのだろ…

【虚無の構造】

2020年12月20日 【虚無の構造】 人は自分の終わりに直面するとき、思いがけない虚無感にとらわれるものなのだろう。 「そんな小難しいものには縁がないよ」 と笑っていた母も、末期癌とともに生きた二年の間、激しくそれに煩悶して過ごした。 虚無から目をそ…

【ワタリ】

2020年12月20日 【ワタリ】 NHK のテレビドラマを観ていたら「ダム工事」という言葉とともに「ワタリ」という言葉が出て来て「ああそうか」と思いあたることがあった。「ワタリ」はおそらく「渡り職人」や「渡り人」のことで、全国のダム工事現場に働き場所…

【危ない寝言】

2020年12月19日 【危ない寝言】 自分が寝言を言っていることに気づいて目が覚め、言っている途中で目が覚めたので、自分が何を言っていたのかを珍しく覚えている。寝言にも、どうでもいい寝言と、ちょっと心配な寝言があるそうで、日常生活で抑えて溜め込ん…

【地震】

2020年12月19日 【地震】 18 時過ぎ、久しぶりに不安な響きの緊急地震警報音を聞いたが、腰掛けていたのにまったく揺れを感じなかった。伊豆諸島の利島で震度5弱の揺れを観測したという。静岡県の地図がテレビ画面に映し出され震度2の四角い数字があるので…

【静電気の目覚め】

2020年12月18日 【静電気の目覚め】 静電気で微細な埃を吸着するというハンディモップがあり、繰り返し洗って使えるような商品ではなさそうなので買ったことがない。亡き王女である義母が買ったか貰ったかしたそれがあったので使ってみたら非常に使い勝手が…

【〈魂〉に対する態度】

2020年12月18日 【〈魂〉に対する態度】 コロナウィルス騒動の最中だからこそ永井均の「第二章 きみは人を殺してもよい、だから私はきみを殺してはいけない」(『なぜ人を殺してはいけないのか?』河出文庫)がよく読めるのではないか。「〈魂〉に対する態度…

【異食2】

2020年12月17日 【異食2】 食べられない物を食べる妙な夢を見るようになったきっかけは、子どもの頃、ヤギが紙を食べるのを面白がって、よせばいいのに新聞やチラシをを食べさせて喜ぶ級友たちを見た嫌悪感と、本で長野県にあるという食べられる土「天狗の…

【異食】

2020年12月17日 【異食】 妙なものを夢の中で食べている。もっぱら、紙、セルロイド、プラスチック、発泡スチロールなどを、間食や酒のつまみとして、もそもそ黙々と食べている。あまりうまいもんじゃないなと思い、こんなものでもこんなに食べたら体に悪い…

【丸いきんつば】

2020年12月16日 【丸いきんつば】 坂下のスーパーマーケットまで買い物に出たら、おすすめ商品だと書かれて素朴な姿の「きんつば」が売られていた。郷里清水では円筒形で太鼓型の「きんつば」は珍しくないけれど、富山生まれのつれあいは「あら、珍しいかた…

【スクラッチパッド】

2020年12月16日 【スクラッチパッド】 パソコンで仕事をするようになって覚え身についた言葉で「スクラッチパッド」があり、初めて知ったのは、たぶん絵を描くソフトウェアに備わった機能だったように思う。画面にちょろっと出して試し描きをする小窓で、今…

【そのまんまな部首名】

2020年12月15日 【そのまんまな部首名】 つれあいが「ねえ、サジって漢字で書ける?」と聞くので腕組みして考え、「うーん、読めるけど、書けない」と言ったら「こんな字じゃなかったかな」と言ってちゃんと匙と書く。 「すごいすごい、よく書けた。是+ヒか…

【標語】

2020年12月14日 【標語】 仕事場を退出する際にエアコンを消し忘れることがあるので、ドアの内側に標語を印刷して貼り付けた。 忘れやすい特定の誰かさんへの、あてこすりでないことを示すため全国民向けにした。 ◉

【生活者の大きさ】

2020年12月14日 【生活者の大きさ】 電気オーブンが壊れたので小さなオーブントースターに買い替えたら、簡便なぶん軽快なので朝のパン食が増えた。そんなわけで朝食用のパンを毎日買いに出るようになったら、我が家は小さい家庭になったんだなあと思う。売…

【循環】

2020年12月14日 【循環】 親たちの介護を通して、生活が悪循環にはまるのは恐ろしいことだと知った。とくに病気を患った母が悪循環に陥らないため苦労したのでその思いが強い。 物事は必ずなんらかの関係の中で起こって、たいがい循環するようになるので、悪…

【風信の糸】

2020年12月13日 【風信の糸】 印刷会社に頼んでおいたポストカードが刷り上がり宅配便で届いた。紙選びもうまくいってなかなかの仕上がりだと思う。 早速それを使って、喪中葉書が届いていた友だち六名に、お悔やみと年賀欠礼の詫び状を書いた。たった一枚の…