2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧
【逆走老人】 長いこと暮らしている町でも、なぜか自分にとっては一方通行で、往路専用・復路専用になっている道がある。 セブンイレブンに行って買い物をしたら、急にローソンで買いたいものがあるのを思い出し、裏の出入り口にまわって外に出たら、いつも…
【さよなら夏休み】 小学生時代は夏休みの終わりが近づくと「学校に行きたくないなあ」という想いが胸を満たして苦しかった。あの頃の学校といまの学校と、どちらが子どもにとって息苦しいのだろう。 いま読んでいる対談集は聞き手が気に入った相手を選別す…
【ああでもないこうでもないとそうでもない】 なんどもなんども同じことを日記に書いている自分がいる。 子どもの頃、水雷艦長(すいらいかんちょう)という遊びが大好きだった。ウィキペディアに要領よくルールがまとめられている。 「二組に分かれ、それぞ…
【意味はどこへいったか】 まったく酒を飲めない友人が嬉しそうに飲み会に出てくるので、それで楽しいのですかと聞いたら、みんなが酒に酔ってだんだん呂律(ろれつ)が回らなくなり、話の内容が怪しくなっていくのを、横で観察しているのが面白いのだという…
【記憶と幸福】 大西巨人という作家について「本は読んだことがなくても仕方ないけど、たいした人なんだから名前くらいちゃんと覚えておけ」と兄貴風吹かす先輩が言い、「おおにし・きょじん」と恐る恐る読んだら「きょじんでいいけど、本名の読みは巨人と書…
【三すくみ】 「三すくみ」の伝承あそびが好きだ。そういうよくできた遊びを通して子どもは社会を学び、それに助けられて生きにくい世界を生きる。父と子と精霊の三位一体も、自由・平等・友愛のスローガンも、そして立法・行政・司法の三権分立も、内部矛盾…
【笑う診療所】 水曜日の朝からひどく喉が痛み、お腹が張って食欲不振、猛暑だというのに悪寒がし、そのくせ熱を測ると平熱という、なんともおかしな体調になった。ぜんぜん元気がでない。休診日の木曜日いちにち我慢して、今朝かかりつけの診療所に行ってき…
【雲の穴】 空を見上げたら雲に穴が空いている。 地と図を反転させると、ビルの屋上から青いムササビがバッと飛び立ったようにも見える。 ↑ NEW20 音オルガニートで『夢路より(夢見る人)Beautiful Dreamer 』 『ケンタッキーの我が家 My Old Kentucky Home…
【知らないよ】 わが母は階段をトントントンと上がってきて顔をあわせたとたん「あれ?おかあさん何をしに二階に上がって来たんだっけ」などと言う人だった。 滔々と話していてつっかえたとたん「あれ?おれ何を言おうとしてたんだっけ」などと言う友人もい…
【古書店ラベル】 古書店から取り寄せた一冊の本を間もなく読み終わる。名残惜しくて残りページを数えたら、この本には表3対向にあたる見返しに、金沢市にある古書店『文学堂書店』のラベルが貼られている。このシールが個人的にこの本の価値を高めている。…
【サイクルゲーム】 やると自分が決めたことを自分で守り通すのはなかなか難しい。「ちょっとくらいサボってもいいか」などという怠惰な誘惑を安易に許してしまうのもまた自分だからだ。 2023/08/20 武蔵野クリーンセンター 「ちょっとくらいサボってもいい…
【街かどコンサート in むさしのエコ re(リ)ゾート】 武蔵野文化生涯学習事業団 文化事業部から 2023 年 8 月 20 日に「街かどコンサート in むさしのエコ re ゾート」を開催するという案内メールが来た。 スケルトン構造のオルガンとリコーダーによるミニ…
【旅と友と本と】 事故や自然災害等の巻き添えで外出先に足止めされたような状態になったとき、こころを落ちつかせて自分を見失わないために読む本がスマートホンの中にあると便利だ。 とはいえどんな本でも良いわけではなくて、既読の本を次つぎにひらいて…
【 8 月 16 日の清水行(復路)】 以下、 8 月 16 日の復路で送信したメールより。 18:14編集会議お疲れさまでした。静岡駅ホームは上下線とも大混雑。上りの列車が来るのは19時40分の予想だそうです●~* 19:41もうすぐこだま号が来るけれど乗車率200%で乗れ…
【 8 月 16 日の清水行】 台風が通過したので安心して、晴天の東京から新幹線に乗り清水へと日帰り出張した。 こだま号が三島駅を過ぎて新富士駅に近づいたら空が急に暗くなり、「緊急停車します」という車内放送があって新富士駅手前でガクンと止まったまま…
【きょうの扉】 始まりがあって終わりがあるというのは、人間の生き方そのものです。生まれてきたときが始まりで、死んだときがおしまいです。(長田弘『読書からはじまる』) 人の生死はたしかにそういう「本」のようになっている。 自分という本のページを…
【小学校の夏】 小学校の校庭に、わが家の 9 階ベランダからも見上げるほど高いクレーンが立っているので何ごとかと思ったら、夏季休校中に屋上のエアコン室外機を交換するらしい。 昭和の時代に小学生だったわが夫婦はエアコンのある教室など知らない。「エ…
【夏の関係代名詞】 夏のツル植物が好きで、そのとぼけた巻きヒゲを見ていると見飽きることがない。巻きヒゲは関係代名詞である。 フウセンカズラの巻きヒゲは、巻き付いて自らの重さをゆだねる関係を求め宙空を手探りしながら伸びていく。 2023/08/13 本駒…
【クセジュ】 初めて白水社の文庫クセジュを買った。黄色い瀟洒な造本で、このシリーズの名前は知っていたけれど、いままで実物を手にしたことがなかった。クセジュはモンテーニュが『エセー』の中で「 Que sais-je? (私は何を知っているのか?)」と書いて…
【古書店を訪ねて】 絶版になって電子書籍化もされていない本は、古書で探して買うしかない。 そういう本を検索して購入した古書店の住所を Google マップに入力してストリートビューを見ると、ネット販売に特化しているのか民家や倉庫であることが多いのだ…
【くもあいおう】 窓辺の机に向かって本を読んでいると、四角い青空が背景、緑の木立が前景にある舞台に、雲が役者のように湧き出て上手から下手へ、次々に流れて視界から消えていく。そういうことが果てしなくくりかえされている。 ぼんやり眺めていたら「…
【聴診器の先】 未明に目が覚めたので読みかけの阿部昭を開いたらジュール・ルナール(Jules Renard、1864 - 1910)の日記の話が出てきたので、読んでみたいと思い調べたらつきあえる分量ではない。 ルナールは『にんじん』が有名だけれど、かわりに岸田國士…
【柿の種】 出張帰りの友人がビジネスホテルの部屋飲みで買ったつまみの残りを手土産にくれた。ビジネスホテルに泊まるほど遠距離の出張がないので知らなかったのだけれど、最近の自販機では 350ml アルミ缶サイズのペットボトル入り柿の種が買えるのだとい…
【友だち】 いま電子書籍で読んでいる哲学者長谷川宏の新書は、「この本ともっと 〈友だち〉 になりたい」と思えてきたので、紙の本で最初から読み直すためネット注文した。「この本ともっと 〈友だち〉 になりたい」というのは「ちゃんとわかりたい」という…
【夏の索引】 「人間は、そこに黙って坐っているだけでも私には煩く感じられるのである。 人間は、口をつぐんでいても、何か喋りかけてくるようで、気を散らされるのである。 相手をしてやらなければいけないような気がして、負担に感じられるのである。」 …
【一家言】 友人夫婦と待ち合わせして、介護生活に入った友人夫婦を自宅に訪ねた。仲の良い三夫婦が揃う。 その道すがら、何をするにも四人それぞれに意見が食い違うので、「人間年をとるとみんなそれぞれに頑(かたく)なな自分の意見を持つようになるから…
【算数クッキング】 朝食づくりに使うタカキベーカリーの長時間発酵ブレッドは正方形の断面をしている。小さな厚切り正方形の分量がちょうどいいと妻が気に入っている(男にはちょっと物足りない)。その正方形の断面にのせて焼くとろけるスライスチーズもま…
【中国一万尺】 受験勉強で中国の歴代王朝名を覚えるために、『アルプス一万尺』のメロディーにのせて「 ♪ 殷 周 東周 春秋戦国 秦 前漢 新 後漢 魏 蜀 呉 西晋 東晋 宋 斉 梁 陳 隋 五胡十六国 北魏 東魏 西魏 北斉 北周 隋 唐 五代十国 宋 金 南宋 元 明 …
【雷雨の中で】 年上の編集者夫婦が奥さんの介護生活になっている。2023 年 8 月 1 日、カメラマンと編集者コンビの友人夫婦と誘い合い、自宅を訪問して慰労会をした。 私鉄沿線の駅前で買い物をし、交番で道を聞いて確かめながら歩いていたら、空が黒い雲に…
【八月の狂詩曲】 4:06未明に目が覚めたので枕元のスマートフォンを起動したら、めずらしく外は雨らしい。東京上空に雨の範囲が広がっている。 子どもだった頃の天気予報では富士山頂測候所に設置された富士山レーダーの画像が使われていた。いまでは手のひ…