den6blog’s diary

僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【ゆく川の流れ】

【ゆく川の流れ】 本を読んだりテレビを観たりしながら、人の生年没年が気になって調べるたびに、【生年没年】と題してクラウド上につくったメモに書き込んでいる。妻は音楽家のそれをつくってときどき見ている。 人が生きられた人生の長短が気になるからで…

【本数と性】

【本数と性】 裏通りを歩くと郵便ポストは思いがけない場所にある。外は強風が吹き荒れているので、強風に煽られながら図書館に行く道すがら、あの辺に都合よく郵便物を投げ入れられるポストがなかったかなと思う。 Google マップで「郵便ポスト」と入力して…

【別れの曲と最終便】

【別れの曲と最終便】 2024 年 2 月 26 日、図書館から借り出した映画の DVD『別れの曲』(1934)監督:ゲツァ・フォン・ボルヴァリーと、『ウィンナー・ワルツ』(1934)監督:アルフレッド・ヒッチコックを返却し、借り出し予約しておいた『真夏の夜の夢』…

【ベランダにパセリ】

【ベランダにパセリ】 2024 年 2 月 24 日、近所の花屋店頭に育苗ポットに入ったパセリの苗が並んだのでひとつ買ってきて鉢に植えた。数軒の花屋の前を通ったけれど、まだ他の店には並んでいないので時期的にちょっと早いのかもしれない。 とはいうものの去…

【春の連鎖】

【春の連鎖】 青果店に安い文旦(ぶんたん)が出ていたので買ってきて夕食時に食べていたら、友人夫婦から電話があって貰いものした文旦を届けてくれるという。文旦が大好きなので嬉しい。 自転車に乗った友人夫婦が板橋からやってきたのでちょっとだけピン…

【紙と日本語】

【紙と日本語】 路上で配っているポケットティッシュを受け取ってもらえない若者が、笑顔で「最高級のティッシュです!」と言うので笑ったけれど、「最高級のティッシュです!」には「誰の何にとって最高級?」という問いとその答えが省略されている。だから…

【ポケットティッシュ配り】

【ポケットティッシュ配り】 買い物で近所の商店街を歩いていたら、道行く人にポケットティッシュを配っている若者がいて、最近は薄っぺらなティッシュなどに手をのばして受け取る人も少ない。 この子は配り終えてノルマを果たさないと困るんだろうなと思い…

【央央】

【央央】 読んでいる著名な国語学者( 1919 - 2008 )の本に「央央」ということばが出てきて、初めて見たので何と読むのだろうと思い、辞書を引くと「えいえい」という項目が立っていて、 【央央】えいえい〔詩〕に、鈴の音のひびき合うさま、旗のあざやかに…

【ときどきどきどき】

【ときどきどきどき】 通行人がときどき吸い込まれていくビルの隙間の通路があって、どうでもいいと思いながらときどき気になっていた。 気になることと、気にならないことの間にある「ときどき気になること」がおもしろい。おもしろさの卵である。心の中で…

【映画の歴史2】

【映画の歴史2】 昨夜はアルフレッド・ヒッチコック監督のイギリス映画『ウィンナー・ワルツ』(1934)が夕食時の友となった。 ウィキペディアによるとヒッチコック作品としては自他ともに認める失敗作らしいけれど、区立図書館の収蔵リストにあったので古…

【デッドレコニングの達人】

【デッドレコニングの達人】 dead reckoning(デッドレコニング)という初めて聞く言葉が読んでいる本に出てきて、方位測定能力だという。遠く離れた場所で放たれた伝書鳩が自分の鳩舎に戻るあの能力のことだ。新鮮な言葉の出現に喜んで調べたら「推測航法」…

【映画の歴史】

【映画の歴史】 夕食時つけっぱなしにしているテレビに観たい番組がなくなって来たので、区立図書館の収蔵 DVD リストを検索し、古い順にチェックして「観たい映画リスト」をつくり、順番にネット申請して借り出している。 観終えるたびに返却と新たな借り出…

【前後左右】

【前後左右】 年上の友人が車の運転中に「次を左折」とか「次を右折」とか横から指示されても、とっさに反応できないと言う。同乗することの多い同僚には、右を「箸」、左を「茶碗」と、箸と茶碗を持つ手の側で指示してもらうことにしていると言う。 当人は…

【無位の真人】

【無位の真人】 「辞書を引くのは面白いね」と病気で寝たきりになった母も言っていた。言葉の川上をめざしてさかのぼることは、魚が産卵場所を求めて上流へ遡上するのに似ている。 「範疇」を意味する「カテゴリー」はドイツ語だと Kategorie と綴る。範疇を…

【没頭するということ】

【没頭するということ】 ひとつの行為に集中することを「没頭する」というけれど、没頭に「首をはねる」という意味があることを知らなかった。没という字は恐ろしい意味を持っている。 【没頭】①ボットウ 首をはねる。〔国〕②一心にその事に熱中する。『没入…

【買った記憶のない本がなぜ見つかるのか】

【買った記憶のない本がなぜ見つかるのか】 今井むつみ『ことばと思考』岩波新書が読んでみたくなったので、未明のスマホで kindle 版を買ってみたけれど kindle リーダーアプリのライブラリーに買ったばかりの本が現れない。 「おかしいなあ」と思ってあれ…

【春雷】

【春雷】 小学校の修学旅行先は二泊三日で日光だった。列車が栃木県内に入ると、車窓から見える民家一軒一軒の屋根に金属の棒が立っているのが気になり、先生に「あれはアンテナですか」と聞いたら避雷針だという。栃木県は雷の発生率が高いのだという。 子…

【自分を動け】

【自分を動け】 明け方の夢に世界的に有名なスポーツ選手が出てきてインタビューを受けていた。 スポーツに限らず「自分で考えて自分で動け」と言われるのを耳にするけれど、その選手はいつも「自分を動け」を心がけているという。 頭で考えなくても身体はす…

【むかふずね】

【むかふずね】 古い人が書いた古い本を読んでいたら「むかふずね」と古い表記で書かれていて「なんだ」と思い、「ああ向脛のことか」とわかるのに一瞬の間があった。「むかふよこてふ」などと書かれていたらもっと時間がかかっただろう。 高校時代にひとり…

【豆腐と禅】

【豆腐と禅】 「お前が幸福をひとつ持っているなら私のをやろう。ひとつも持っていないならお前のを取り上げよう」ある禅師が語ったという禅語をわかりやすく改ざんしてみた。大切なことを言っている。 週末に買い物で行く坂下の商店街に古い豆腐屋があり、…

【スナメリトコブシアイナメ】

【スナメリトコブシアイナメ】 コロナ禍の中で、はやり病を退治する願いを込めて描き写すことが広まった妖怪とは何か、というクイズが朝日新聞1面にあって、「答えはたしか4音のカタカナだったな……」と思う。 2024年2月8日 文京区本駒込 「ええと『スナメ…

【朝からブギウギ】

【朝からブギウギ】 早めに目が覚めたので読みかけだった鈴木大拙『禅と日本文化 新訳完全版』を読んだ。 7 時 になったので朝食準備をし、NHK BS で朝の連続テレビドラマ『ブギウギ』を観ていたら東京ブギウギの話に作詞家として鈴木の名が出てきて、妻がす…

【解の怪】

【解の怪】 「この特徴は図解によって簡単に説明できます」 と書かれていて、そう言われてその図解を見たら、著者が何を言いたいのかがぜんぜんわからない。どこが簡単なんだろうと思う。 図解は描いた本人にはわかりやすい。けれどその「図」が他人にとって…

【雲の徂徠】

【雲の徂徠】 江戸中期の儒学者に荻生徂徠(おぎゅうそらい 1666~1728)という人がいた。降りしきる雪を見ながら窓辺で開いた本に 落ちる一葉に秋を知り、雲の徂徠で天気を予知する。 とあるので辞書を引いたら「徂徠」は行き来することを意味するとあった…

【昨日は休診日】

【昨日は休診日】 午後から雪の予報が出ている月曜日。 朝一番でかかりつけの診療所へ血圧の薬をもらいに行ったら、老先生が電話で馴染みらしい患者と話をしている。 通話中に苦笑いで送話口を押さえながら、女性看護師に「〇〇さん、鼻血止まったってさ」と…

【ボタンの意味】

【ボタンの意味】 先日友人夫婦と連れ立って外出し、エレベーターに乗ったら友人の奥さんが、行き先階ボタン下にある「▶|◀」と「◀|▶」ボタンの「閉まる」と「開く」がいつも逆の意味に見えて戸惑うと言う。 自分も常々そう思っていたので「そうそう!」と…

【ふうむ】

【ふうむ】 家族団欒の夕飯どき、お母さんは昼間訪ねてきた女学校時代の恩師のことを嬉しそうに話す。 「あなた、今日は私の昔の先生でスミスさんという方がお見えになりましたのよ」 と女学生時代懐(なつ)かしく、いつもよりは若々しい声を出した。尤(も…

【風の抜ける道】

【風の抜ける道】 図書館からの帰り道、裏通りから表通りへとビル群の隙間を抜けたら、竜巻に巻き込まれたような風圧で背中を押される。遠くの木立を見ると枝はそよともせず静まっているので、ここだけがビル風の通り道になって強風が吹いている。 ビル脇の…

【木枯とざくろ】

【木枯とざくろ】 近所の小学校の公道に面した校庭隅にざくろの樹が一本植えられている。 図書館帰りに脇を通りかかって見上げたら、木枯(こがらし)に葉を吹き飛ばされた枝に、たわわに実っていた赤い実だけが、萎びて乾燥してぶら下がっていた。黒ずんだ…

【いっぴ】

【いっぴ】 古典的名著『意味の意味』が届いたので読んでいたら「一臂の力を藉す」が読めない。 辞書を引いたら「いっぴのちからをかす」で「少しの助力を与える」という意味の慣用句らしい。そうか、臂はひじのことなのだ。それで、片方のひじでいっぴなの…