2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧
2018年10月31日(水)僕の寄り道――◉「という病い」という病い 「老人性の短気」という言葉が精神科医の対話で出て来た。 昔は人間年をとると穏やかになるという印象が社会に共有されていたように思うけれど、最近はキレやすい老人が問題になっているとマスコ…
2018年10月31日(水)僕の寄り道――◉邯鄲一炊の夢 山口出身の友人に一遍上人の話をしたら興味がありそうなので、一番いいと思った「解釈」の本を貸そうと言ったら「うれしい!」と言う。「うれしい!」と言われてうれしい。 広島出身の友人に送って、今度彼に…
2018年10月30日(火)僕の寄り道――◉飴は飴屋 谷中の老舗飴店で義母が好きだった醤油飴を買おうと思ったら品切れだった。義母は「しょうゆうあめ」と言っていた。お宅の醤油飴が義母の好物でしたと言ったら「どうしても欲しいならカンロ飴のオリジナルを見つ…
2018年10月30日(火)僕の寄り道――◉砂に描いたキャラクター 昼休みに散歩を兼ねて買い物に出た。 帰りに児童公園内を通り抜けたら、ヤンママが幼児を遊ばせていた場所に落書きがあった。 なんのキャラクターか知らないけれど、なかなかうまいもんだなと思う…
2018年10月30日(火)僕の寄り道――◉秋のまちがいさがし 老人ホーム近くにかつてサイゼリアがあって、訪問帰りに一度だけ入ったことがある。テーブルの上にまちがいさがしゲームの印刷物があり、注文した料理を待つ間、妻と二人でやったらなかなか手強い。客…
2018年10月30日(火)僕の寄り道――◉尺をとる 尺をとりながら枝の先まで到達した尺とり虫が、その先に枝がないかと立ち上がって空中を探す光景は、ちょっと哀れ味を誘うけれど「かわいい!」などと言われている。 時間が過去現在未来と連なる線であるように感…
2018年10月29日(月)僕の寄り道――◉鳩を食った話 鳩料理は中東でも地中海沿海地域でもヨーロッパでも、おそらく世界中のあちこちで、しごく当たり前の料理らしい。日本に滞在するイラン人が公園の鳩を捕まえて食べているという話題がテレビで広まり、鳩の糞…
2018年10月29日(月)僕の寄り道――◉意味と時間 父親は幼いころ消えたまま家族でなくなったので、親が死んでいなくなる事態は母親が死ぬという一度の体験しかない。親子であるとは、血の繋がりでも戸籍でもなく、さまざまなものを共有して生きるということだ…
2018年10月28日(日)僕の寄り道――◉二日酔い 他人と外食して深酒をすることがなくなったので二日酔いになることも年に一度あるかないかになった。久しぶりに妻との晩酌で深酒して二日酔いになり、気持ちが悪くて昼食も食べたくない。 病院に面会に行ったらベ…
2018年10月28日(日)僕の寄り道――◉熊野町 広島県安芸郡熊野町にある特養ホームに遊びに行ったことがある。施設長が広島駅前まで迎えにきてくれたので自動車で行ったけれどずいぶんな山中だった記憶がある。四方を山に囲まれた盆地で、熊野川が流れていた。…
2018年10月27日(土)僕の寄り道――◉コスモス まいにち埼玉の病院まで母親の様子を見に行く妻が、入院病棟の窓から見える畑にコスモスが咲いたと携帯メールしてきた。 週末の訪問時に見るのを楽しみにしていたけれど、想像していたより大規模だったのでびっく…
2018年10月27日(土)僕の寄り道――◉えじこぶくろ 早川孝太郎の『猪・鹿・狸』講談社学術文庫を読むと猟師はえじこぶくろを背負っていたという。えじこは嬰児籠と書き、むかし農村で赤ん坊を入れておくのに用いた容器のことだ。藁で作られることが多く新潟の…
2018年10月26日(金)僕の寄り道――◉薪(もや) 早川孝太郎『猪・鹿・狸』講談社学術文庫を読んでいたら薪に「もや」というルビが振られていてびっくりした。瓦職人だった祖父は窯焚きに使う薪を「もや」と呼んでいた。静岡方言だろうかと聞いてみたけれど知…
2018年10月26日(金)僕の寄り道――◉用いられたる言葉 本棚にあった早川孝太郎の『猪・鹿・狸』を読み始めた。1889 年生まれ、柳田國男に師事した民俗学者で 1956 年に亡くなっている。愛知県設楽郡ということでわが家のご先祖とも出身地域が近いかもしれない…
2018年10月26日(金)僕の寄り道――◉藤を略す 藤の字は「くさかんむり(艹)+月+𣳾」なのだけれど、知り合いの近藤さんが「近」+「くさかんむり(艹)ド」とサインするのを面白いと思ったことがある。 藤を「くさかんむり(艹)+ト」と書いたものは見たこ…
2018年10月26日(金)僕の寄り道――◉墓場のスカイツリー 清水からマイクロバスを仕立ててやって来て、谷中界隈を歴史散歩する人たちの道案内をした。徳川慶喜の墓に行くにしても、石ばかりが立ち並ぶ霊園内は方向を見失いやすいからだ。 墓石の間の小径を抜け…
2018年10月26日(金)僕の寄り道――◉それから 子どもの頃の工夫に「ひやまひき」がある。誰かに教わったわけではなく自然にそう覚えた。あえて言えば字に直接教わった。「ヒ矢マ疋」と呪文を唱えるように順番に書くと難しい「疑」の字が簡単に書けた。 妻は名…
2018年10月25日(木)僕の寄り道――◉いかが コンビニに行ったら新顔の外国人アルバイト女性がいて日本語がまだ流暢ではない。会計が済む直前になって「¥@?!/~”.-(_:@¥!?r:R¥))@~¥?」と言う。 聞き取れなかったので「えっ?」と聞き返したら「¥@?!/~”.-(_:@¥い…
2018年10月25日(木)僕の寄り道――◉「っぱり」 強情を張ることを「ごうじょっぱり」、意地を張ることを「いじっぱり」と言い、この「っぱり」がおもしろい。おもしろいというのは勉強不足で言葉の成り立ちがよくわかっていないないから勝手におもしろいだけ…
2018年10月24日(水)僕の寄り道――◉次郎長翁を知る会 海外で偶然日本人に会うのは嬉しいものらしい。郷里清水の『次郎長翁を知る会』の人たちがバスツアーで山岡鉄舟ゆかりの谷中全生庵に立ち寄り、谷中界隈を歴史散策するというので道案内を引き受けた。マ…
2018年10月24日(水)僕の寄り道――◉相対性 森田正馬を読んでいたら「相対性原理で説明するとわかりやすい」と言っていて意外だったが、りんごの買い物を頼まれるたとえ話が森田風でおもしろく、なるほどなと思う。 読みながら別な考え事をする癖が出て脱線し…
2018年10月23日(火)僕の寄り道――◉満洲の餃子が好きなわけ 旅館で浴衣を着て寝ると、朝になって目が覚めたときたいてい前がはだけている。裸に帯だけ締めて寝ている。家族以外と同室するときはとても恥ずかしい。 打ち合わせで西池袋の編集事務所に行くと、…
2018年10月23日(火)僕の寄り道――◉米の食味 今年に入ってからお米はミルキークイーンを炊いている。コシヒカリをベースにしてつくられた低アミロース品種で、清水で一人暮らしをしていた母が「温めなおしても冷めても固くならない、もっちりやわらかで食べ…
2018年10月22日(月)僕の寄り道――◉笈(おい) 「竹」かんむりの下に 「及」と書いてなんて読むんだっけと辞書を引いたら「おい」で漢字は笈と書く。読みかけていた宮本常一(『生きていく民俗 生業の推移』河出文庫)を開いたら読みかけたしおりの位置は「◉…
2018年10月22日(月)僕の寄り道――◉魚介の色 病院面会から帰ったらクール宅急便の不在通知が入っていたので急いでドライバーに連絡して受け取った。山陰で一人暮らしをしているお母さんの冬支度手伝い帰省をしている友人からだった。 赤えび、白いか、のど黒…
2018年10月22日(月)僕の寄り道――◉くねる 森田正馬の本を仕事の合間にちびちび読んでいたら、習字を学んだ子どもは掛け軸の前に立つと筆勢につれて身体をくねらせながら見る、という話が出て来てああそうだったなあと懐かしい。 掛け軸など滅多に見たことは…
2018年10月22日(月)僕の寄り道――◉目から鱗 病院面会帰りに赤羽駅で宇都宮線を降り、高架下にある寺泊からやってくる魚屋で買い物をしている。土曜日は日本海のニギス(似鱚)が並んでいて安くて鮮度がいい。富山生まれの妻は子どもの頃よく食べたので大好…
2018年10月21日(日)僕の寄り道――◉自転車の質問者 夕方になったのでちょっと近所まで買い物に出た。帰り道、後ろから大声でわめきながら来る男がいて、不穏なので左に折れ、あみだくじのように歩いて交差点まで来た。信号待ちをしていたら後ろから「ちょっ…
2018年10月21日(日)僕の寄り道――◉ワシントン広場の夜はふけて わが夫婦のようにひとりっ子同士の結婚だと親の看取りの問題でもめることもないのを羨ましがられることも多い。何につけふたりで決められていいわねと。義母の人生の終わり方も、身体に穴をあ…
2018年10月21日(日)僕の寄り道――◉文字の整理 パソコンキーボードはカナ表示のないシンプルな US キーボードが好きで使っている。日本語 JIS キーボードのキートップに貼り付けて US キーボードのようにできるシールを見つけたので買ってみた。 本を読みな…