den6blog’s diary

僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか

2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【駒込のレバノンスギ】

【駒込のレバノンスギ】 六義園染井門前から染井霊園方向へ、染井橋を渡って真っ直ぐに伸びる染井通り。その左側にゴルフ練習場の『駒ゴルフガーデン』がある。敷地に折れると正面に巨木があるが、あらためて見上げると不思議な樹形をしている。感心したので…

【隻手(せきしゅ)の音聲(おんじょう)】

【隻手(せきしゅ)の音聲(おんじょう)】 01「自分が思うこと」を見つめなおすということは、「自分を見つめる」のではなく「自分が見つめられる」ということだ。 02「怒っている自分を見つめなおす」というのは、「自分が見る」のではなく、「自分に見ら…

【シャクトリ物語】

【シャクトリ物語】 イロハモミジにしがみついているシャクトリムシは、若くて瑞々しい先端部分の枝に取り付き、構造部材であるかのようにじっとしている。葉を食べた形跡がないので、幼いうちは樹液でも吸っているんだろうかと思う。尻近くにある二対の脚で…

【身の開き方】

【身の開き方】 紙には表と裏がある。「表」と「裏」は一体になって表裏となる。「表裏」を複数枚かさねて綴じ合わせると本になる。「本」は頁の集まりで、集まりを効率よく扱うためにつける数をノンブルという。最初の一枚の紙、表面を「1」とすると裏面は…

【Qとオタマジャクシ】

【Qとオタマジャクシ】 漢字は感じを伴う。漢字は一文字の中に絵としての意味を持っている。アルファベットは「a」や「I」を例外として一文字では意味を持たない。昔、ある女性教授の本を装丁したら、書名についたQ&Aの「Q」がオタマジャクシに見えて嫌だと…

【宋と宗】

【宋と宗】 鈴木大拙に「宋の宗主」という言葉が出てきて、高校時代の世界史を思い出した。「……宋・元・明・清(そうげんみんしん)」とまる覚えしたあの国名で、宋も宗も「そう」と読むことにややこしさを感じていた。「漢字」は「感じ」を伴っている。よい…

【湧水探索】

【湧水探索】 Googleマップの地図検索をすると一般住宅が表札まで丸見えになっていて、ボカシ処理をされている建物もある。問題を報告すれば対応してもらえるのだそうだ。ネットで注文した古書が地方から届き、店主からの添え書きや古書店シールにひかれて地…

【朝の65ミリリットル】

【朝の65ミリリットル】 ヤクルトが国内販売量でピークをつくったのが1972年(昭和47年)で、国民の7人に1人が毎日ヤクルトを飲んでいた計算になるという。確かにその年は清水で毎朝飲んでいた。あれは小さなガラス瓶で届いていたんだろうかと調べたら、1968…

【写真を編む】

【写真を編む】 高校生時代の自分が孫であってもおかしくない年齢になった。彼が撮った写真をまとめた写真集を作っている。祖父が孫の作品を本にしてやろうとしているわけだ。必ず買いますと言ってくれる友人たちがいるし、店に置いて売りますよと言ってくれ…

【ふたりは若い】

【ふたりは若い】 「我を忘れる」と言うけれど「いま自分は我を忘れている」と思うことはできない。過去の自分を振り返って反省的に「自分は我を忘れていた」と思うだけだ。我が我を忘れることはできない。郷里清水では「あなた」のことを「われ」と言う。関…

【ベランダ物語】

【ベランダ物語】 5月20日午前6時、3匹産みつけられて孵化したナミアゲハ最後の生き残り、ナミヘイ3号は元気かなと覗いたら、だいぶ大きくなって葉山椒の葉を食べていた。午前7時頃、朝食の準備をしていたらベランダから「チュン」という声がカーテン越し…

【気圧と気力】

【気圧と気力】 低気圧が近づくと認知機能が衰えた老人は眠くなる。義母が暮らした老人ホームでもぐずついた天気の日は、テーブルに突っ伏して眠ってしまう老人ばかりになって、ケアワーカーは食事介助に苦慮していた。自分もまた老人の域に入ったので、上空…

【「この」】

【「この」】 ベランダの鉢植えで孵化したナミアゲハの幼虫を見つけたのが金曜日、そして土曜日には「ナミヘイ」と名付けて家族に加えたつもりで観察し、日曜日の朝には脱皮して緑色の終齢幼虫になったので感動し、30分ほど眼を離している間に鳥の餌となって…

【糞と人間】

【糞と人間】 鉢植えで孵化したナミアゲハの幼虫を見た瞬間に「鳥が糞でも落として行ったのかな」と思わされた。その時点で、幼虫の遺伝子に埋め込まれた擬態の仕組みは成功したのだろう。発見した者が「これはなんだろう」と考える前に「これは鳥の糞である…

【山椒の子育て】

【山椒の子育て】 ベランダの小さな葉山椒鉢植えに芽生えた若葉に茶色いものが付着している。鳥に糞でも落とされたのだろうかと顔を近づけてみたらアゲハチョウの幼虫が孵化したらしい。マンション9階のベランダまで飛んできて産み付けられた卵から生まれた…

【自由席】

【自由席】 月一回の郷土誌編集会議帰省。東京駅 9時3分発ひかり505号に乗車した。最近は外国人観光客で異様に混み合うので指定席をやめて自由席にしたら楽々座れる。日本人ばかりなので「ここ空いてますか?」「空いてます」というやりとりをしながら次第に…

【土地の名前】

【土地の名前】 生まれ育った清水平野には南方に海岸、北方に山地がある。海岸と山地は小さな地域ごとに小さな名前を持っていて「この海岸を何と呼びますか」「あの山を何と呼びますか」と聞くと、それぞれの地域でだけ通じる名前がある。とくに子どもには、…

【何度も何度も】

【何度も何度も】 日記を書いていると、同じことを以前も書いたような気がするな……となんとなく気づく。書き言葉だと気づきやすいのだけれど、話し言葉は取り消せないので、人は何度も何度も同じことを話してしまう。自分が何度も何度も同じことを話している…

【トンネル】

【トンネル】 「日境の長いトンネルを抜けると翌朝であった。夜の底が白くなった」という雪国的に主語がない営み、トンネルで寝る事を繰り返して日々が繋がる。トンネルを抜けたのは「私」だけれど睡眠中は主語であるべき「私」がない。夢という気味の悪い幻…

【若葉の季節】

【若葉の季節】 本郷通りの妙義坂に芽生えたハート型の若葉がかわいい。一瞬ハナミズキかと思ったけれど、坂道にはハナミズキも植えられているので見比べて違いがわかる。学生時代からこの坂道を上り下りしたのに、若葉がかわいい街路樹が植えられていること…

【大なり小なり】

【大なり小なり】 数学記号の不等号でa>bと打とうとしたらiPhoneではやり方がわからない。Androidでは「だいなり」で>が、「しょうなり」で<が候補に出て変換できる。いまこの日記を書いているpomeraのATOKでは「だいなり」「しょうなり」だけでなく、「…

【楽しい反省会】

【楽しい反省会】 気の合う仲間同士に夕暮れが近づくと「さあそろそろ楽しい反省会の時間にしよう」などとうれしそうに言い合う。酒でも飲みながら盛り上がろうというのだ。楽しい反省会を持てる共同体に属せるの幸はせである。哲学や心理学で自分の意識を自…

【ぼくのすきなせんせい】

【ぼくのすきなせんせい】 再読しそうもない本、読みかけたけれど読み進められそうにない本はまとめて買い取りに出している。そういう本がある一方で、読み終えたのにまた読み返したくなり、探したら見つからないので、処分してしまったのかと思い、古書でも…

【忠節】

【忠節】 古い本を取り出してカバーを掛けて読み始めたらこの本にもやっぱり鉛筆の線引きがある。安い古書ばかり買うのでそういうことが多い。こんな言語学の本を線引きしながら頑張って読んだ人がいたのか、と感心しながら線消ししていたら、300ページ弱の…

【消えた赤線】

【消えた赤線】 絶版なので古書で探して安いのを買い、連休中に読み始めたら本文に赤いボールペンで線引きがある。他人の線引きでも稀に許せる線引きもあるが、こんなところに引かれたら読む気になれないと思うような赤線なので買い直そうかなと思う。ふと思…

【こどもの日の過ごし方】

【こどもの日の過ごし方】 こどもの日なので、なんとなくすごす。スマートフォンの中を片付け、お薬手帳とマイナンバーカードを連携した。昨日は港区白金台の東京都庭園美術館から、目黒区三田の東京都写真美術館まで歩いたが、両館を結ぶ道が非常にややこし…

【ゴールデンウイークのシルバー】

【ゴールデンウイークのシルバー】 妻とふたりで外出するとバスや電車内で若者に席を譲られることが増えてきた。年上の友人夫婦は譲られたりしないそうなので、妻がいつも座りたそうな顔をしているからだろう。そして自分が席を譲られると夫の荷物を膝にのせ…

【土を捨てる】

【土を捨てる】 文京区でプラスチックごみの分別収集が始まった。園芸用土回収についての新たな取り組みはないのかと調べてみたけれど、土の回収は禁止事項だけで情報がない。そんな中、植え替えなどで不要になった土はリサイクルして再利用しようというペー…

【それこそそれ】

【それこそそれ】 見仏上人(けんぶつしょうにん)の侍童(じどう)だった宮千代童子が詠んで、苦しみながら上の句だけ遺した「月は露露は草葉に宿かりて」という句に、松島寺の徹翁(てつおう)和尚が「それこそそれよ宮城野の原」と下の句をつけることで、…

【本の厚さ】

【本の厚さ】 親たちの介護が始まるちょっと前、メールマガジンで届くこの人の原稿を楽しみにして欠かさず読んでいたっけ、と突然思い出したので十河進『映画がなければ生きていけない1999―2002』水曜社(2006年)を古書で取り寄せた。届いた本…