den6blog’s diary

僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか

◉新・清水目玉焼

【『季刊清水』2025 通巻58号発売中】

【『季刊清水』2025 通巻58号発売中】 戸田書店発行、雑誌『季刊清水』58号が戸田書店江尻台店店頭に並びました。 ◉目次 巻頭詩 【特集1】 袖師・横砂で立ち止まる 袖師・横砂地区の思い出の景観と現在……川口宗敏横砂に居住して……宮崎久雄袖師村ができるま…

【みたいな】

【みたいな】 古い本、例えば夢野久作などを読んでいると「赤十字みたようなものだ」などの表現が出てくる。現代では「みたいな」と書くところを「みたような」と書いている。連語「〜を見たような」から「を」を略して「みたような」になり、それが音変化し…

【ラッシュ】

【ラッシュ】 昔、富士フィルムのネガフィルムを現像に出すとき「ラッシュ」というサービスを利用できた。いわばフィルムによるベタ焼きで、現像を終えたネガフィルムと一緒にポジフィルムも付いてくるのである。逆もまた真なりという原理通り、ネガフィルム…

【追いつく】

【追いつく】 清水区能島。能島橋めざして歩いていたら「祀先祖岡村由衛門之碑」と彫りつけられた石碑があるのに初めて気づいた。このあたりは古くから瓦製造業が盛んで岡村姓が多く、僕も曾祖父母まで遡れば岡村姓だったのである。「石に布団は着せられず」…

【まちの盛衰】

【まちの盛衰】 高校時代の郷土を写した写真集の隣りに置かれた本に、僕が卒業して上京した年に生まれた書き手がおられ、そもそも静岡鉄道の1000形車両が走り出したのがその年なのである。そのころ清水市草薙に生まれた子どもには、そんなふうに郷土が見えて…

【2026/01/17のタイムログ】

【2026/01/17のタイムログ】 東京駅8:57発こだま711号に乗車。新幹線車内でガツン!と音を立ててモバイル機器を取り落とす男がおり、火でも噴かないかとドキッとする。5分遅れで静岡駅着。10:36発東海道線普通列車興津行きに乗車。入線した上り電車は静岡駅…

【従姉と従弟】

【従姉と従弟】 清水在住で四歳年上の従姉から電話があり、彼女は四歳年下の従弟を「まさひこくん」と呼ぶ。沖縄には五歳年上の従姉がいるが彼女は「まさひこ!」と呼び捨てるので呼ばれるたびに頭が上がらない。「まさひこくん」の従姉は「まさひこくんが金…

【自分の記録】

【自分の記録】 読んでいる本の中で敏腕編集者が人と会ったあとトイレに入って手帳を取り出し、聞いたことの要点を即メモする話が出てきた。そういうメモの取り方は効果的で、のちの日にパラパラめくってみると忘れてしまった瑣末な事柄がたくさん見つかり、…

【ハゴロモガラス】

【ハゴロモガラス】 読んでいる本に「ハゴロモガラス」という鳥の名前があり、聞いたこともない鳥なので調べたら、カラスとつくがカラスではないらしい。「〜鯛」という名で呼ばれて、実は鯛ではない魚のようなものだ。スズメ目ムクドリモドキ科に属する鳥で…

【ローリング・ラゲッジ】

【ローリング・ラゲッジ】 介護雑誌の連載原稿に、旅行者がガラガラ音を立てて引きずっている旅行用手荷物を「車輪付きキャリングケース」と書いたら、女性編集者が「車輪付きキャリーケース」と赤字を返してきたのでモヤモヤしながら指示通りに修正した。子…

【駿河湾と白い波】

【駿河湾と白い波】 三保の訪問先を辞する際に「車でお送りしましょう」と言われ「いっそ清水ではなく久能海岸沿いを走って静岡までお送りしましょうか」という申し出にに甘えて、左手に光る海を見ながらドライブをした。海上に白波が立つのを見てみな歓声を…

【朝の無と空】

【朝の無と空】 無心でやらなくてもよいことを選び出すことはできない。けれど、無心でも今できることは次々に現れてくるので、それらを順番に片付けていくと、「もうやるべきことはすべてやった」「もうやるべきことはなにもない」という瞬間が訪れて、それ…

【『季刊清水』2024 通巻57号発売中】

【『季刊清水』2024 通巻57号発売中】 戸田書店発行、雑誌『季刊清水』57号が戸田書店江尻台店店頭に並びました。 ◉目次 巻頭詩 たのしい世の中を………鎌倉静枝 【特集1】 静清国道沿線の工場地帯の今昔 はじめに………鍋倉伸子・石原雅彦苦難を越えて 東海道は…

【3つの自己】

【3つの自己】 1924年生まれの医学博士(石田春夫)が書いた本を読んでいる。1924年といえば大正十三年で干支は子、清水から沖縄へ移住した伯母の二つ上だ。生涯を通じて「私とは何か」を哲学的難問にして引っかかっている人だと知ったので、古書で著書を探…

【庵原川鉄橋跡を見にいく】

【庵原川鉄橋跡を見にいく】 郷土誌の編集会議があったので、静岡駅に停車するこだま号の始発に乗って帰省した。早朝の旧東海道・国道1号線を庵原川橋まで歩き、橋の手前で折れて土手の道を下流に向かって歩き、1974年の七夕豪雨で通行不能になった静岡鉄道…

【庵原川ランチタイム】

【庵原川ランチタイム】 静岡市埋蔵文化財センターから旧東海道・国道1号線に戻り、庵原川橋を渡りながら下を見たら、橋の川上側で小さな流れが合流している。地図を見ると東山田古窯跡あたりから湧出した水がここで庵原川に落ちている。流れが早く流路の多…

【記憶と視線の表裏】

【記憶と視線の表裏】 袖師第2埠頭岸壁を歩いていたら陸側に既視感がある像の後ろ姿が見えた。一瞬考えて、清水出身の彫刻家平野富山 (ひらのふざん 1911~89)の彫刻が、清水マリンロード沿いに海を背にして設置されていたことを思い出した。正面の記憶に…

【埠頭の港湾食堂】

【埠頭の港湾食堂】 JR清水駅の東西通路から富士山を撮って、うまいこと袖師のガントリークレーンが前景に写り込まないだろうかと思い、朝の清水駅改札を出たら清水さくら病院ができて眺望が効かなくなっていた。残念。仕方がないので清水マリンロードを横砂…

【前期高齢橋】

【前期高齢橋】 七夕豪雨で廃線になった静鉄清水市内線は路面電車だったが、西久保から横砂終点までは国道一号線を離れ東海道本線に沿って専用軌道を並走していた。その線路跡がいまも遊歩道として残っているので歩いてみた。東海道本線愛染踏切を渡ったら前…

【片側橋と愛染橋】

【片側橋と愛染橋】 旧東海道・国道1号線を北東に愛染川目指して歩いていたら小さな橋がある。かつて清流麗しい人足や馬の休息場だったという場所がこんな小さな溝川だったのかと驚いたが、愛染川ではなく二つ川だった。国道の反対側が暗渠になって橋の欄干…

【石の堂宇】

【石の堂宇】 災害や戦災で堂宇を失った神社や寺が鉄筋コンクリートづくりで再建されているのを郷里清水ではよく見かける。全国的にはどうなのだろうか。鉄筋コンクリートづくりは歴史的資産価値が低いと思っていたのだけれど、柏尾の光福寺本堂や梅ケ谷の真…

【二つの観音さま】

【二つの観音さま】 旧東海道・国道1号線沿いの袖師町に馬頭観音があるはずだけれどとガイドブック片手に探したが見つからない。この場所に違いないと思う場所は民家の敷地内になっている。「お宅の敷地内にある祠は馬頭観音じゃないですか」と聞くのも憚ら…

【石仏のある村はずれ】

【石仏のある村はずれ】 旧東海道・国道1号線が一本松近くで小さな川を渡る。全長1kmにも満たない小さな川で、昔は蜆(しじみ)がよく採れたので蜆川といい、横砂村と嶺村の境界になっていた。川のそばに小さな祠があって高さ80cmほどの石仏が祀られており…

【庵原川橋】

【庵原川橋】 庵原川河口付近に清水マリンロードの新袖師橋があり、その上流にえらく古びた一葉橋があり、さらにその上流に旧東海道・国道1号線の庵原川橋がある。高校時代に、埋め立てが進む袖師ヶ浦を橋上から撮影したのは、「新」がつかない古い袖師橋だ…

【旅人と松】

【旅人と松】 旧東海道に沿った横砂地区内には、明治3年(1870)当時311本の松並木があったそうで、まち歩きのガイドにした平成9年(1997)発行の資料には2本だけが現存しているとある。2本の松を探しながら街道を辿ったが1本しか見つけられないので、…

【一葉松音頭】

【一葉松音頭】 平安時代末期、本曽義仲の一子義高の死を知った公卿の娘鶴姫が悲しみのあまり柚師ケ浦へ身を投げ、それ以来この浜の松は一葉となったと伝えられる。その伝説の象徴として残された一葉松を見に行ったら立派な松なのでびっくりした。樹齢百数十…

【カメラと海水浴場】

【カメラと海水浴場】 大正15(1926)年に開設された袖師海水浴場は当時1日10万人もの海水浴客で賑わい、7・8月は国鉄東海道線に袖師臨時駅も設置されていた。海水浴場衰退に伴い国鉄袖師駅は1964年、静鉄袖師駅は七夕豪雨により1973年に廃止された。国鉄と…

【十二億万偏となえた南無阿弥陀仏】

【十二億万偏となえた南無阿弥陀仏】 旧東海道・国道1号線から北に折れて尾羽方向に向かう古道があり、ちょっと入ったところに史跡っぽい風情の一角がある。くるりと回ってみたが何の解説もないので住宅敷地内の祠が残ったものかもしれない。旧東海道から古…

【廬崎神社の屋根】

【廬崎神社の屋根】 興津の古刹清見寺は門前を東海道本線が横切っているので陸橋へのぼって渡って山門をくぐる。天慶年間から横砂に鎮座する廬崎神社(いおさきじんじゃ)は門前を国道1号線バイパスが横切っているので、地下通路にもぐってのぼって鳥居をく…

【横砂の延命地蔵堂】

【横砂の延命地蔵堂】 旧東海道沿いにある延命地蔵堂。東光寺の飛び地にあたり石の延命地蔵尊を祀っている。旧東海道(旧国道1号線)を通るたびに気になっていたが、2005年11月に通りかかったら引き戸をを開け放って清掃中だった。中を覗き込んでいたら、遠…