2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧
【波多打川】 興津から横砂をめざす旧東海道はカーブしながら波多打川(はたうちがわ)を渡って西へ越える。庵原の茂畑(もばた)に源を発するごく短い河川で、清らかな水源と河口の海が近いため、とても珍しい生命が育まれているとNHKの自然科学番組で取り…
【こだま701号の人々】 清水で編集会議があるときは東京駅06:30発のこだま701号に乗ることが多い。その列車に間に合うには駒込駅05:50発の山手線外回りに間に合わなくてはならない。頑張って早起きしその山手線に乗るメリットは、すし詰めバッテラ状態になる…
【ゆく味くる味】 賞味期限はくる。梅干しに賞味期限なんてあるの?と思うようなものでも、賞味期限に年月日が書かれていれば、期限というものは必ずくる。賞味可能性はゆかない。賞味期限というものは過ぎてどこまでゆけども賞味する人がいれば果てはない。…
【視覚の優位性】 漢字の覚えは早かったのではないかと自分の幼児期を振り返って思う。「桂」とか「柳」とかの文字を書くと大人が喜ぶのが面白かったからだ。図形にはちゃんと対応した「よみ」があって、桂と書けば「けい」、柳と書けば「やぎ」と通じる大人…
【明るい表通りで】 ジャズの名曲を口ずさみながら毎日図書館通いしている。On the Sunny Side of the Streetは「明るい表通りで」と訳されている。午後三時を過ぎると図書館のウェブサイトで借り出し予約したDVDが「準備しています」から「準備ができました…
【スーパーとゴール】 図書館にDVD借り出しをネット予約しておいたら「準備中」の表示が夕方近くなって「準備ができました」に変わったので受け取りに行ったら休館日だった。ネットシステムの一部にだけ注目していると、こういうケアレスミスをする。「休館…
【朝の頓馬天狗】 大村崑さんの姿が大相撲中継の土俵下に見えると嬉しい。土俵下に落ちた力士の下敷きになりかけた時はドキッとし、ネット上でも話題になっていた。大村崑さんの最も古い記憶を遡ると保育園時代の記憶に頓馬天狗の昆ちゃんで登場する。当時わ…
【夏のニンバス】 ネットニュースを見ていたらやはりコロナウイルス感染症がひろまっているらしい。月曜日に近所の診療所へ血圧の薬を貰いに行ったら、先生が「昨日は休日診療の当番医だったんだけどコロナの陽性が多くてびっくりしちゃったよ。お盆休みで人…
【船酔い陸酔い】 テレビの旅番組で船に乗った六角精児が、船酔いしない工夫として船室で寝ているのを見てなるほどと感心した。確かに思い出してみると船酔いせずにいられた船旅はまず寝ていた。乗船したら酒を飲み、酒を飲むと眠くなるので、さっさと寝てし…
【秋の古本】 絶版になった本を買うときは「日本の古本屋」サイトで探し、同じような値段で複数の店に在庫されているときは、なるべく「知らない町の古本屋」を選んで買っている。実店舗があって店舗自体が古本のようになっていたりすると、その店の本棚から…
【ア、秋】 ビールの配達にやってきた若者が「お客さん、キリンがお好きですか。昨日から期間限定『秋味』が発売になってます。麦芽をたっぷり使用して、アルコール度数を6%にした、飲みごたえのある味になっています。よろしかったらどうぞ」と言う。聞い…
【身体が見る夢】 今朝もまた仕事をしながら「ああ、また夢の中で働いてくたくただから目を覚まそう」と思って夢から覚めた 。不思議なことにコンピュータではなく手作業で昔ながらの方法で仕事をしている夢しか見ない。ああでもないこうでもないと手を使っ…
【警察署の記憶】 血圧の薬がなくなったので朝一番で近所の診療所へ行った。本郷通りの両側に赤色灯をともした緊急車両、こちら側に破損したオートバイ、反対側に四輪の事故車両がとまっていて、交通事故の現場検証中だった。バイクに乗っていた人は救急車で…
【九月になれば】 九月になれば、坂を上り下りして通う本駒込図書館が休館になる。一年以上かけて大規模改修工事に入るのだ。九月になれば、本駒込図書館帰りに寄り道した田端銀座商店街のスーパーが閉店する。坂の上り下りがよい運動になっていたが仕方ない…
【坂町事情】 東京は坂の多い街である。東京砂漠などと言われるけれど、少なくとも景観のたとえとしてのそれは、山の手線内の地形に似合わない。ほんとうに人や自転車や自動車が上り下りしているのだろうかと危ぶみたくなる急坂も多いのだ。路地の先に車止め…
【小野十三郎と牧羊子】 小野十三郎の詩を読んでみたくなった。南天堂書房の常連だった彼が転々と移り住んだ町の名に「馬橋」が出てきたからで、ごくマイナーな高円寺南にあるその地名はわが夫婦にもちょっと馴染み深い。あの辺に住んでいたのか…とあれこれ…
【鳥銀本店】 鳥取に実家片付けをかねてお盆帰省している友人から荷物が届き、同封されていたパンフレットに鳥取駅前の地図があった。JRの駅前なんて今はもう日本中どこも同じような景観なんだろうと思いつつ眺めていたら、駅前の一等地に鶏料理屋らしきもの…
【夢と自覚】 ウィキペディアで夢の項目を引いたら「稀にではあるが自分が今見ているものが夢であることを自覚することが出来る場合もある」と書かれていて「えっ!?」と思う。夢を夢と自覚して「夢でこんなに疲れていたら身がもたない、さっさと覚めて楽にな…
【40年】 日航ジャンボ機墜落から40年、そして会社員を辞めてフリーランス宣言をしてから40年、ということは郷里清水出身の演出家鈴木忠志の早稲田小劇場の芝居を見に富山県利賀村の利賀山房を訪ねてから41年になるわけだ。劇団名がSCOT(Suzuki Company of …
【聞き書き関東大震災】 寺島珠雄『南天堂 松岡虎王麿の大正・昭和』皓星社(1999)を読んでいる。登場人物の名前と所番地の意外さが興味深く、関東大震災直前作成の地図で本郷区あたりを開きっぱなしにしている。地図があると関東大震災当時にタイムスリッ…
【「ほんこま」と「こまほん」】 寺島珠雄『南天堂』に駒本小学校の名が出てきた。大正時代だから駒本尋常小学校の話で、昭和7年に選挙応援演説で訪れた貴族院議員井上準之助が小沼正に暗殺される血盟団事件の舞台となった。ただし現在その場所は都立向丘高…
【南天堂と中山道】 『南天堂』という書店について書かれた本を読んでいる。近所に今も住んでいるし、半世紀近く前はその書店前を通って会社に通っていた。だから文章に出てくる町並みは、ありありと目に浮かぶのだけれど、地名の点が繋ぎ合わされて線になる…
【自由と模倣】 小学校の授業で、まっさらな画用紙や原稿用紙を配られ、なんでも自由に書けと命じられるのが好きだった。誰でもそうだろうと思っていたが、意外にも「自由に」と言われるのが苦手で嫌だったという人たちがいたことを、最近になって本や会話で…
【自覚と制御】 インバータとサーボモーターというものがあって、回転動力や連動する機構の速度を制御する。前者は電圧や周波数で制御し、後者は調整用モーターを回して力で制御する。人間にもそういう仕組みがあって、前者は場の雰囲気を感じ取って周囲に合…
【話のホールド】 漢字を使うから言葉に差別感が宿ってしまうということがあるかもしれない。障害でも障碍でも障がいでも、程度の差こそあれあまりよい字面(じづら)ではない。漢字は絵記号なので長所もあれば短所もある。「しょうがい」とやさしくひらけば…
【親バカ日記】 goo blogのサービス終了が近づいたのでそろそろ引っ越し作業をしなくてはいけないなと思っている。はて、四半世紀以上の日記データが問題なく移管できるんだろうかと、引っ越し作業を楽しみにしている。毎朝goo blogアプリを立ち上げてアクセ…
【神棚】 昔、友人から聞いたうろ覚えの記憶にある大衆演劇を見に行ったときの話。盗っ人のアジトに十手持ちの親分が捕物で踏み込むのだけれど、直前に盗賊の首領は盗品を神棚の上に隠してしまう。やさがししても証拠の品が見つからなくて困っている親分に、…
【索引づくり】 レターパックで届いた郷土資料をドキュメントスキャナーで読み込んでPDF化し、Acrobatで開いてOCRをかけ検索可能な書類に変換して上書き保存した。総索引をつけるようなものだ。資料に限らず保存しておく紙の書類はそうやって検索可能にして…
【月が走る】 妻が穴をあけて戯れている手回しオルゴール。他人の作品の編曲ではなくて、オリジナルの習作もあり、そのうち画像を添えてYouTubeにアップしてやろうと思いつつ手つかずになっている。習作の中に「月が走る」と題した秀作があり、空に白く浮か…
【夏の駅前広場】 7月31日の昼下がりは興津駅ホームのベンチに腰掛けて2時間ほど休憩した。カンカン照りの猛暑だったけれど、気圧配置のおかげで北東の涼しい風が吹いていた。駅前広場には日の丸交通のタクシーが数台客待ちしており、ときどきしずてつジャ…