den6blog’s diary

僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【とんじゃかない読書メモ】

【とんじゃかない読書メモ】 00「とんじゃかない」は清水弁で頓着しないことをいう。 01プラトンの『パイドン』でソクラテスは、あらゆる反対関係は順逆相互の生成過程であるとケベスに言っているらしい。生から死への移行があるなら、死から生への移行もあ…

【『季刊清水』2023 通巻56号発売】

【『季刊清水』2023 通巻56号発売中】 戸田書店発行、雑誌『季刊清水』56号が戸田書店江尻台店店頭に並びました。 ◉目次 巻頭詩 井戸………佐藤光江 【特集1】 岡に佇(たたず)む はじめに………鍋倉伸子・石原雅彦村松友視さんに聞く 「ゆれる階」とは………編集委…

【ノンシャラン読書メモ】

【ノンシャラン読書メモ】 00以下久生十蘭(ひさお・じゅうらん)『ノンシャラン道中記』を読みながら書いたメモ。 01江戸っ子は引越のことを「しっこし」と言う。久生十蘭に「尻腰」とあるのは何と読むのだろうと辞書を繰ったらやはり「しっこし」で、意気…

【かくまつじゃく】

【かくまつじゃく】 夢の中に「かくまつじゃく」という言葉が出てきて、目が覚めた途端、自分の中に「かくまつじゃくという言葉があった」という記憶だけがある。眠っている最中の意識は自動的に生まれる言葉でできている。 「かくまつじゃく」は郭沫若(189…

【西北と北西】

【西北と北西】 久生十蘭(ひさお・じゅうらん)『ノンシャラン道中記』より「 02 合乗り乳母車――仏蘭西縦断」に「西北の寒風」とある。 早稲田大学校歌では学び舎の場所を「都の西北」と言い、天気予報では冬に吹く冷たい風を「北西の季節風」と言う。 東洋…

【トイレのデカルト】

【トイレのデカルト】 自分は夜中に目が覚めて起き出し、こうしてトイレに座っているつもりになっているけれど、実際にはただそういう夢を見ているだけかもしれない、というデカルト的懐疑は恐ろしい。それが本当に夢だったら布団を濡らして面目が潰れてしま…

【粋なうわさ】

【粋なうわさ】 早朝の街を散歩しながらヒデとロザンナ 1969 年のヒット曲『粋なうわさ』を口ずさんでいたら、「その歌なつかしいなあ」と後ろから声をかける男性がいた。「じゃあ同い年くらいですね」と言ったら「いや私はねずみ年生まれですからこう見えて…

【無関心礼賛】

【無関心礼賛】 敵対的でもなく友好的でもない無関心、争いごとのない穏やかな世界はそういうふうにできている。人はみな無関心な世界に眠りたいものである。 無関心であることを無頓着と言い換えてもいい。無頓着であることを英語で indifference もしくは …

【葉脈標本】

【葉脈標本】 川崎市高津区下作延。虫が葉肉だけ食べて硬い葉脈を残したものが葉脈標本(スケルトンリーフ)のように枝に残り、雨に濡れて光っていた。友人の葬儀が始まる時刻までまだ間があるので立ち止まって写真を撮っていたら「きれいね」と後ろから妻が…

【雨の日の坂道】

【雨の日の坂道】 友人の葬儀で川崎市高津区下作延の「かわさき北部斎苑」に行ってきた。 2024年11月21日 川崎市高津区下作延 *** *** NEW20 音オルガニートの穴あけ遊び 20 音オルガニートでダッタン人の踊り Polovtsian Dances歌劇『イゴール公』よ…

【前向き後向き】

【前向き後向き】 昔の和式トイレは男も女も前向きで用を足した。男女および大小兼用の洋式トイレでは奥まった場所で女性はくるりと振り向いて用を足す。 草薙駅近くの居酒屋でトイレに入ったら、「男性は小用でも座ってお使いください」とお願いが書かれて…

【風と犬】

【風と犬】 木木木と木を三本集めて一文字にすると「森」になる。同様に犬犬犬と犬を三匹集めて一文字にした文字が「猋』で「ひょう」と音読みする。 その「ひょう」を音符にしてできた漢字に「飆」があって「飆風(ひょうふう)」と書けば強くつむじ風が吹…

【北区 郷 9-1 】

【北区 郷 9-1 】 文京区と北区の区境近くにある谷田川通り。並行する不忍通りは区境ではなく、谷田川通りと不忍通りの間にある細道が区の境になっている。 谷田川通りの歩道を歩いていたらこんなものがある。「北区 郷 9-1 」と読めるのだけれど意味がわか…

【耕す】

【耕す】 01読書とは猫の額(ひたい)ほどの広さしかない自分という土地に、まいにち鍬(くわ)を入れて耕すことである。 02鍬が入った土地が見渡せること、そこに猫の額ほどの広さであることの意味がある。 03なにかを植えようとすることをしない。しないの…

【謎の惑星】

【謎の惑星】 *** *** NEW20 音オルガニートの穴あけ遊び 20 音オルガニートでダッタン人の踊り Polovtsian Dances歌劇『イゴール公』より作曲/A.P.ボロディン 20 音オルガニートでロック・マイ・ソウル Rock My Soul黒人霊歌 20 音オルガニートで虹…

【新酒】

【新酒】 カメラマンの友人から届いたメールに薩摩白波の写真が添えられていて、なんと今年の新酒なのだという。 芋焼酎の「新酒」を店員さんに「最後の一本です!」と勧められ「よし貰います」と購入。初めて飲んだけどスッキリと爽やか、若い感じがうれし…

【うずら】

【うずら】 煮卵がおいしい。とくにお弁当に入っている鶉(うずら)の煮卵がおいしい。ネット上に「お弁当の救世主」とあるので笑った。半分に切られて黄身がこちらを向いていると気持ちが晴れ晴れとする。 豊橋に珍しいうずら農協があるのは知っていた。お…

【魔弾の射手】

【魔弾の射手】 死の知らせを訃報(ふほう)と言い、訃音(ふいん)、訃告(ふこく)、訃信(ふしん)、訃聞(ふぶん)とも書き、一字で「友の訃(ふ)に接する」ともいう。知らせへの接し方、相手との関係により、人はふさわしい言葉をさがしてえらぶことも…

【とんじゃく】

【とんじゃく】 とんじゃくは辞書にも載っている頓着の読みで、郷里静岡県清水では何事にも執着しないことを「とんじゃかない」と言う。 「無関心を装う」と言うとき無関心には装う対象となる物事があるけれど、無頓着には対象となる物事がない。無頓着はた…

【しつづける】

【しつづける】 生きものも、生きものでないものも、果てしなく変化を「しつづける」。動きつづけるものもあれば静止しつづけるものもある。変化しつづけるものもあれば、変わらぬ姿をを維持しつづけるものもある。 それらの雑多な「しつづける」ものが相互…

【五行相生】

【五行相生】 世界が木・火・土・金・水という五元素の循環構造になっているというのが中国古代の五行説である。言われてみれば、そういうふうにできている。 その五行説に五行相生というのがあって、前者が後者を生み出す、すなわち木は火を、火は土を、土…

【解体と晩酌】

【解体と晩酌】 想像をたくましくして妄想を膨らませすぎたり深く考えすぎたりせず、自然な反射による行動で人間同士がする交流は、科学的ではないという意味で流暢であり実際的であり文学的な関係となる。 科学的な振る舞いがあらかじめ構想をもって建設的…

【ルート 437 】

【ルート 437 】 「都道 437 号秋葉原雑司ヶ谷線」は文京区と千代田区を結ぶ「環状 4 号線」の一部である。起点は万世橋交差点で、終点は目白台二丁目交差点になる。 「都道455号本郷赤羽線」は文京区弥生を起点にし、北区赤羽西が終点となり、起点から北区…

【北北西に記憶を辿れ】

【北北西に記憶を辿れ】 録画しておいたNHKプレミアムシネマでヒッチコックの『北北西に進路を取れ (North by NorthWest) 』(1959)を夕食時に観た。North by NorthWest はあり得ない方位らしい。 タイトル・シーケンスのタイポグラフィがえらく洗練されて…

【坂道のうたごえ】

【坂道のうたごえ】 郷里静岡県清水の有東坂(うとうざか)。有度地区の東にあるから有東坂だと思っていた。「うとうざか」という地名は全国各地にあるようで、実際に訪ね歩いた場所も含めて三十ヶ所ほどを一覧にされている方もいて驚いた。 全国各地の「う…

【振り替えを振り返る】

【振り替えを振り返る】 子どもの頃、国民の祝日が日曜日と重なると「休みを損した!」と悔しがった世代である。 国民の祝日に関する法律が改正・施行されたのは 1973 年(昭和 48 年)4 月 12 日なので高校を卒業した年の春だった。「祝日が日曜日の場合そ…

【大山道を歩く】

【大山道を歩く】 田園都市線の梶が谷駅前で友人たちと待ち合わせ、老人ホームに入所した友人の奥さんに面会した。溝の口は平坦な平野部しか歩いたことがなかったので、隣り駅の梶が谷が高台にあることに驚いた。 国道246号沿いにある老人ホームに向かう途中…

【のの効果】

【のの効果】 句点で区切られたひとつの文中に「の」が連続すると気になるので直していると言ったら妻はぜんぜん気にならないと言う。そういう人もいる。 江戸時代の国語辞典である『和訓栞(わくんのしおり)』にこんな歌がある。 今朝はまた 人のゆききの…

【屁っこき虫の思考】

【屁っこき虫の思考】 雨の日のカメムシどもはどうしているのだろうと思いながらベランダに置いたイロハモミジを見たら葉陰にしがみついてじっとしている。 じっとしているカメムシもなにかしら考えているのだろう。近づく人影を見て危機を察したのか後ろ足…

【二枚目のシーズー】

【二枚目のシーズー】 もらい物の犬のカレンダーも残り 2 枚をめくり終えると、早いもので今年も終わる。 11 月はシーズー。Shih Tzu と小さく写真ネームがある。中国では「獅子狗・獅子犬」(シーツーコウ)と呼ばれ、Shih Tzu は獅子の英語表記。 カレンダ…