雑誌の編集会議に出席していたら急に眠くなり、それが尋常な眠たさではなくて、瞼の
上下が今にもくっつきそうで目を開けていられないほどに眠い。
とても睡魔に耐えられそうにないので
「すみません、体調が優れないので今日は帰らせてください」
と言ってみようかと思ったけれど、それで済みそうな問題ではなくて、会議室を出たら倒れそうになりながら受付に行って
「すみません、具合が悪いのでソファでいいから、ちょっと横になれる場所がありませんか?」
とでも言わないと耐えられそうにない。けれど
「横になれる場所はないので救急車を呼びましょうか?」
などと言われたら困る。救急隊員に
「どうしました?」
と聞かれて
「耐えられないくらい眠いんです」
とは言えそうにないからだ。
「(困ったなぁ、眠い、眠い、眠い、ああ眠い~~~っ!)」
と首を振りながら目が覚めた。眠りながら眠れずに煩悶する夢を見ていたのだ。
わが母は眠れないことをとても苦にする人で
「眠れない、きのうの夜もおとといの夜も眠れなかった」
などといい、よくそれで平気でいられるものだと呆れたものだけれど、身体は眠っているのに脳が覚醒していて
「(困ったなぁ、寝たい、寝たい、寝たい、寝たいのに眠れない~~~っ!)」
と眠りの中で眠れない夢を見ているだけだったのではないだろうか。そもそも脳の眠りと身体の眠りは別物ではないかと思うのだけれど、養老先生ならどう答えてくれるだろうか。
僕は寝て起きて元気になりたいけれど眠れないときは、横になったまま本を読んだり、文章を書いたり、絵を描いて過ごすことにしている。脳が眠っていなくても身体は横になっていることでしっかり眠っているので、それで差し支えないと思ったりする。
逆に、疲れて眠くてたまらない授業中や、電車内などで、ほんの一瞬「カクッ!」と眠りに落ちて「ヤバッ!」と目をさますと、数秒しか眠っていないのにしっかり寝たように脳がしゃっきりしていることがあり、そんなときは疲れたままの身体は損をしているなぁと思う。
ということで脳の眠りと身体の眠りは、わけて考えてそれぞれの都合の良いように寝ている。
